ちょっと時間は経ってしまいましたが、NHKドラマの「これは経費では落ちません」、なかなか、いいドラマでした。
最終回も良かったけど、毎回感動しました。
一番記憶に残ったのは、逆に経費で落ちますという回でした。
東北の職人堅気の社員が、若い女性社員の悪影響で石鹸の質が落ちた、と思われたのです。
歳とともに嗅覚が衰え、病院で治療を受けていたが治らない。
でも、本当は、その若い女性社員は他の人には持っていない感性を持っていたのです。
その感性に自分の経験を若手女性社員に託そうとして、四六時中、付き合うのです。
周りの人は、それをオジサンが若い女性にうつつを抜かしていると思い込んでしまう。
主人公の経理部員は、データから真実を見抜いてしまう。
人を知るということは難しいことです。
目の前にいる人でさえ、知る、理解するということは簡単なことではありません。
社会で色々な出来事とかが起きています。
それを、表面的なところだけで、判断してはいけないと思います。
本当のところは何か、根底で起きている事は何だ、そこを考えなければいけないなと。
ネットで調べれば、ウキペディアで調べれば、直ぐにわかります。
でも、本当に理解出来たのでしょうか。
自分の目で耳で、肌で、感じること、それって一番だと思うのです。
分からないこと、知りたいことを本を読んでみます。
何かわかったような気がします。
別な本を読んでみます。
一旦わかった気がしたことが、不安に思うのです。
もう一冊、別な本を読んでみます。
すると逆に分からなくなってしまいます。
でもそれって、分からないことがわかって来ていることだと思います。
会社や学校で、周りの誰かがある発言をする、ある行動をする。
なぜそんなことを言うの、何故、そんなことをするの、
そう考えることが大切ではないでしょうか。
自分のことさえ自分でわかるのは難しいと思います。
それが自分で無い他人なのです。
育って来た環境も境遇も違う、ものの見方も考え方も違うのです。
あたり前です。
でも、お互いを理解しようとすることが大切ではないでしょうか。
何をしようとしているのか、どうして、そうしようと考えているのか。
ドラマの中で、経理部員の主人公が、自分たちの思いが、数字で表現出来たらいいのにという言葉がありました。
会社の財務会計の数字は、その会社の社員や社員の家族、取引先、すべての関係者の思いの結果なのですね。
私も、会社員です。
私の思いを周りの人に伝える努力をして来ているだろうか。