不動産コンサルタントのつぶやき

不動産コンサルタントが商業などで思うこと

「東京、はじまる」を読んだ!

門井慶喜さんの新作、

「東京、はじまる」を読了。

 

佐賀県下士の家に生まれ、

工部大学校(現在の東京大学工学部の前身)の

第一期生、辰野金吾の生涯が描かれていました。

 

ロンドン留学から帰国し、

江戸の町を変えることに邁進するのです。

 

でも、やはり、悩み、

自分の生き方に不安を感じてしまうのです。

 

みんな、

生きる時間の長さに比例して、

日々、悩み、生きているのですね。

 

 

 

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よく、耳にする言葉があります。

論語の言葉です。

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十有五にして学に志す。

三十にして立つ。

四十にして惑わず。

五十にして天命を知る。

六十にして耳順ふ。

七十にして心の欲する所に従へども、矩を踰えず。

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これは違いますね。

少なくとも、

私はこういう風には生きれませんでした。

 

40歳で惑わずって無理です。

今まで、

自分がやっていること、

これでいいのかな?って。

いつも不安ばっかり。

側からは、

自信持って生きてきたように

見えているかも知れませんけど。

日々、悩みに耐えながら生きてきた気がします。

 

若い頃は、「なぜ、こうしないんですか!」

と、気色ばんでいました。

今思うと恥ずかしいようで懐かしいようで。

たまに、そういう若い人を見ると

自分の昔を見るようで嬉しくなります。

 

辰野金吾も同じだったんだなと思いました。

きっと、国の存亡の危機に生きた人は、

みんな、そうだったのかも。

 

欧米列強に植民地化されないように、

みんな、

自分に出来ることは何か、

思い、悩み、生きたのでしょう。

 

その、先人の残した時があったからこそ、

今の私たちの時があるんですよね。

 

門井慶喜さんの作品で、数年前に読んだ

「家康、江戸を建てる」

でも、同じことを思いました。

 

 

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 これからも、

死ぬまで、

悩みながら、生きていくんでしょうね。

 

それも、楽しまなくてはいけませんね。