不動産コンサルタントのつぶやき

不動産コンサルタントが商業などで思うこと

THE 昭和のサラリーマン生活

先日、初めてのオンライン飲み会をやりました。

その時、ある会社の社長が、

「今、事務所の掃除をやっていたんですよ」

と言いました。

 

飲み会に参加していた平成生まれの女性が、

「えっ、社長が掃除をやるんですか」

と驚いていました。

そう言えば、私も掃除をしたなと思い出した。

と言うことで、昭和のサラリーマンの様子を書いてみることにしました。

 

 

高層ビルの中にある会社の事務所の掃除は、

外部スタッフに依頼しています。

夕方、6時くらいになると掃除機の音が聞こえてきます。

また、デスクの脇のゴミ箱も綺麗にしてくれます。

昭和からすると至れり尽くせりなんですね。

 

 

 

私が会社員生活をはじめた、昭和の時代はどうだったと思います。

 

私は金融機関の支店に勤めていました。

支店には窓口業務を行うところと、

窓口からは見えない奥に事務所スペースがありました。

私は奥の方の事務所にいました。

朝7時半に事務所に入ります。

まずやる事は、すべてのデスクの掃除です。

一人ひとりの机の上の灰皿をきれいにします。

そう、自分の席でタバコが吸えたんです。

ほとんど男性社員は吸ってましたね。

その後、机を水拭き、乾拭き、

ゴミ箱などからのゴミを集めます。

集めたゴミは、事務所が入っているビルのゴミ置き場に持っていきます。

その後、事務所の中に置いていた、営業用のバイク(カブ)と自転車を支店の前に並べます。

これが1年生社員の役割でした。

そうこうしてるうちに社員が揃って、8時から朝礼が始まることになります。

 

f:id:BullBull-Musao:20200416143056j:plain

 

女性社員はもっと大変だったと思います。

女性1年生社員も窓口スペースやカウンターなどの清掃をしていたんだと思います。

後、支店長室などもやっていたのですかね。

さらに男性社員の机にお茶を配ってくれていました。

お茶碗の底に名前が書いてあるんです。

それにお茶を入れてみんなに配ってくれていたんです。

1年生社員の私にも。

 

そうでした、タイムカードは無かったですね。

出勤簿にハンコを押します。

でも、数か月分まとめて押すのです。

もちろん有給休暇などは取ったことがありませんでした。

熱があっても、とりあえず会社に出て、そこから自宅に戻るのです。

「気が緩んでいるから風邪ひくんだ!」

と、一喝されて。

 

f:id:BullBull-Musao:20200416144536j:plain


 

 

夜は、接待などの特別な用事とかない場合、

大体10時位まで事務所で営業の電話をしていました。

その後、先輩社員連れられて夕食を兼ねたお酒となるわけです。

家に帰るのは12時ぐらいになります。

(残業手当ては無かったですね。)

 

f:id:BullBull-Musao:20200416143746j:plain

 

こういう生活が永遠に続くんです。

土曜日も月に1、2回ほどしか休みがありませんでした。

(完全週給2日制になるのは、平成に入ってしばらく経ってからだったと記憶しています。)

 

また、社員旅行となると大変です。

支店の前にバスが横付けされるのです。

出勤日の土曜と日曜を使って、1泊2日でした。

正午過ぎにバスに乗り込みます。

一番前の席は、支店長。

その横には、綺麗どころの女性社員。

バスの後ろでは、すでに宴会が始まってます。

行き先は決まって温泉宿ですね。

宿に着いて、一風呂浴びた後は大宴会です。

会場には、コンパニオンがいるんです。

少しだけエッチな感じで。

もちろん女性社員もいる中でです。

ひたすら飲んで、宴会が終わると男性社員は近くのスナックに行きます。

今で言うキャバクラですかね。

そこでは、横にお嬢がついてくれて、酒とカラオケです。

当然、12時を過ぎてしまいます。

 

翌朝は男性はゴルフコンペとなります。

これは男性社員は、必修です。

女性社員はどうしたのか覚えてません。

 

振り返ってみると、とんでもない職務環境ですね。

今基準では、すべての企業がブラックだったのでしょうね。

まだ、こんな会社あるとしたら、直ぐにその会社を辞めましょう。

絶対、おかしくなりますよ。

 

でも、今、医療関係を始め、新型コロナ対応でもっと過酷な環境の中で戦っている方々がいるんですよね。

本当に感謝です。

 

在宅勤務で私もストレスが溜まって来てます。

しかし、私などと比較出来ないほど、厳しい人がたくさんいるんですよね。

 

皆さん、終息まで、ひたすらガマンです。

そして、医療関係などの方に感謝です。