次の総理大臣は誰になるのか?
個別の名前を挙げようとは思わない。
ただ、現在の安倍政権は国民の思いとあまりにも離れていたと思う。
コロナ対策で、アベノマスクやGo toキャンペーンに?と思った人も多いと思う。
森友学園問題での近畿財務局の職員の自殺などへの対応なども。
私の考える姿は4つ。
一つ目は、国民の意識、感覚から乖離しない感性の持ち主であること。
裁判所の判事やキャリア官僚やキャリア警察官僚などは、専門性が高いので国民との感覚の相違が出やすいかも知れない。
しかし、国民の選挙で選ばれた国会議員は国民の意識の反映のはずである。
数か月前、ドイツのメルケル首相が買い物に行って、コロナ禍でも仕事を続けなければならない人に感謝の言葉を述べて話題になった。
市井の人々の声を聞いて、国民に寄り添う人であって欲しい。
二つ目は国民に媚を売らない人。
一つ目と相反するように聞こえるかも知れない。
国民に寄り添うけど媚を売って政権や自分の立場を守ろうとするような人はダメだと思う。
国民に都合のいいことばかり言って将来に大きな負の遺産を遺してはいけない。
衆愚政治を危惧しているのではない。
時には国民に苦しみを与えることも必要な場合もある。
コロナ禍で自粛を強いることもこの一つである。
将来に対して現在の生活に不便や苦労を強いる事案もあるだろう。
国民は馬鹿ではない。
その時は、国民に説明して理解を得る努力をすればいいのである。
三つ目は、長期政権は自ら辞退する人。
人間というのは、弱いのである。
「偉い」立場に長くいるとどんな人も感覚がおかしくなっていくと思う。
加えて、周りもいわゆる忖度してしまうものである。
アメリカの大統領が2期までしか認めていないのもそうである。
なぜ、国会議員に2世、3世が多いのだろう?
変化を好まない、争いを好まない、自己主張が下手な、和の国の国民性なのだろうか。
少し話しがそれてしまった。
短期政権のデメリットもある。
しかし、自らの意思で、最長5年などの意識を持った人を私は望む。
現在社会は5年と言えば大きな変化が起きる。
ポリシーを持ち、現在の課題の解決のために総理大臣になったとする。
5年あれば解決策を構築できるはずである。
もちろん、その成果は数年後かも知れない。
5年で解決策を構築出来なければ何年経っても出来ない。
ただ、長く同じ地位にいることのデメリットしか発現しないだろう。
最後にコロナ禍で瀕死の状態のカルチャーを守ってくれる人。
一度途切れてしまうとカルチャーは復活させるのに多大な労力が必要になる。
例えば、小さな小劇場やライブハウス。
出版社やミニコミ誌の発行者、などなど。
音楽家、ダンサー、演劇人、など。
一度、家賃が払えなくてビルから退出されてしまったら、もう、復活は厳しい。
街の中の小さな店も同じ。
そんな場所が私たちの生活に大きな潤いを作ってくれている。
私は、以上のような人が総理大臣になってくれることを期待したい。
2020年8月28日(金)