ネットで田中みな実さんが話題になっていました。
数か月前、浜崎あゆみさんを題材にしたドラマでの怪演が話題になっていましたよね。
また、そのようなことかなって思ったのですが、違いました。
10月27日に放送された、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀 』という番組について多くにコメントが寄せられていたのでした。
色々な世界のプロフェッショナルへの密着番組です。
それが田中みな実さんで、番組を見た感想だったのです。
すいません、私は田中みな実さんのファンではありませんでした。
「田中みな実さんより、加藤綾子さんがいいな」などと、人物も知らずに勝手に言っていました。
ネットで話題になっていますし、放映したものをちょっと見てみようと、NHKプラスで番組を探して見始めました。
どんなものかとちょっと見るつもりが気がついたら見終わっていました。
感想は感動しました。田中みな実さんの生き方、すごいと思いました。
尊敬します。
自分への備忘録として、私のブログに残したくなりました。
番組の内容
番組の内容は、テレビの朝の顔になるなどを求めてアナウンサーになったとのこと。
あるきっかけから看板アナウンサーの一人となる。
でも、知名度はあっても朝の顔となることが叶わなかった。
その希望を求め、フリーアナウンサーとなった。
そして、情報番組のメーン・キャスターに抜擢された。
でも1年で打ち切りになった。
その後しばらくは仕事が減っていたとのこと。
現在はテレビや雑誌で活躍、来た服や使っている化粧品は売れるなどアパレルや化粧品メーカーの支持を受けている。
ドラマでの怪演など話題になった。
その彼女の今の思いを伝えていた。
彼女の思い
彼女は打ち切りになった自分を分析しているのです。
「自分の力量の無さだったり、知識力、言葉の数・語彙力の無さ」と感じているのです。
「お金を払ってまで、使いたい人になるって、実はすごいことなんだなって」と語っていました。
しばらくはテレビなどへの出演も減って悩んだそうです。
そんな中、美乳をテーマにした雑誌のモデルのオファーが来て、
「好きなようにやってください。皆さんが思い描くものを私は表現します」
とオファーに応じたそうです。
大胆な露出の求めに対しても応じたのです。
「求められるまま身を投じた時、見たことの景色が見えた」というのです。
「自分が求める自分像みたいなものから脱却出来た時に、何かすごい自由になったなぁって」
「それは誰からかけられた制限でも無く、自分が勝手に塗り固めてたものだったんだろうなぁって」
と思ったと語っていました。そして、
「求められているところでしっかり輝かなきゃなって」
と言ってました。そしてさらに、こう言ってました。
「求められるって、すごく怖くないですか?
求められなくなったときに、私の何がいけなかったんだろうって思い始めちゃうと思うけど、別にいけないこととか、何が良かった、悪かったじゃなくて、単純に飽きられてしまうこともあるから。」
「消耗品だから」
ドラマへの出演依頼も、自分が、色物、客寄せパンダ、であるとわかっていると言ってました。
バラエティ番組であざといと言われる、田中みな実というキャラクターを、プロデューサーやディレクターが期待する姿を、演じているのです。
「メディアに使い捨てられているのを見ていると、その人たちは求められたことを忠実にやっているわけですよね。」
とも思っているのです。
消耗品であることを認識しているのです。
それでもなお、求められたいと願うのです。
「飛ぶなら、思い切り」
「勇気もいるけど、自分が苦手なところにしか、わくわくすることってないよね。」
そして、l田中みな実さんは面倒くさい人でした。
仕事に時間を惜しまないのです。
雑誌のインタビュー記事はすべて手を加え、書き換えを求め、編集者に電話するのです。
出演したテレビはすべて放送時に見て(不可能な時は夜の番組は夜に見る)、チェックするのです。
そして直ぐにプロデューサーに感想とも意見とも言えることを伝えるのです。
嘘を伝えたくないとNHKのナレーションは言ってまし。
自分の意思をはっきりと伝えようとしているのです。
加えて、伝えたいことが間違って伝わらないように全力を尽くしているのです。
「自分の本質みたいなものが失われていって、仕事を失ったときに何もない自分になって、私、空っぽだなって感じちゃいそう」
「自分というものが存在しているなって思える生き方をしてと思う」
と言ってました。
プロフェッショナルとは?
番組のお約束で、最後にプロフェッショナルとはと聞くのです。
田中みな実さんは、
「相手が望む以上のものを安定的に供給できる人」
「期待に応えるのは当たり前」
「応えられないのはプロ失格」
田中みな実さんはプロフェッショナルです。
自分に足りないものを把握出来る人。
そうでないと成長や向上というのはありません。
プロフェッショナルとは自分を高み上げようとする人のことを言うのだと思います。田中みな実さんは、自分の出演番組を見て どこがいけない こうすればいいのではと、常に自分を高みに持っていこうとしているのです。
田中みな実とい人は凄い!
と言うのが、私が見終わっての感想でした。そして商業の店舗や商品と重なったのです。
ニーズに応える。
でもそれはいつか飽きられ、代わりの店舗や商品が出てくるのです。
現在ある商品では無く、世の中に無い新しい商品、Wantの商品になろうとしているのではと。
マーケットインの商品は確かに支持を受けやすいですね。
マーケットボリュームなども予測しやすいです。
でも、競合商品などにマーケットを奪われる可能性も多いのです。
プロダクトアウトは、しばらく前までは好ましく無い手法として扱われていました。
メーカーの勝手な思いの商品で作られてマーケットの支持を受けないことも多いからです。
しかし、その商品が消費者にとって便利だと思うものであったり、すごく新しい世界に導くものであれば新しいマーケットを想像することとなります。
彼女は、一面マーケットインであるのです。
しかし、プロダクトアウトの商品になろうともしているのであると思いました。
2020年10月31日(土)