不動産ディベロッパーって耳にしますよね。
NTT都市開発さんなども元気ですよね。
それから平成期になってからは小売業のイオンさんなどもディベロッパー事業に着手し、実績を残して来ています。
この不動産ディベロッパーって、実際、どんなことしているのでしょう?
そして、そこで働く人はどんな仕事しているのでしょうか。
私は、長らく弱小かつ商業に特化した不動産ディベロッパーで勤めてきて、たくさんの不動産を開発してきました。
具体的な仕事は沢山あります。
それも本当に多岐にわたります。(しかも意外と深いです)
でも、ふと思ったのですね。
不動産ディベロッパーって農家と同じだなって。
みなさんが、田舎に行って段々畑を目にすることがあると思います。
それが田んぼだと「ライステラス」何て格好良く言ったりしますよね。
凄く美しいですよね。
能登半島などが有名ですよね。
あと海外だとインドネシアのバリ島とか。
そうです、段々畑とかライステラスは、日本のいたるところにあります。
それを見て、「あー、不動産ディベロッパーだ」と思うんです。
段々畑って最初からあったものではありませんよね。
ライステラスも。
そこに住んでいる農家の方が、何代もかけて作ったのです。
ご先祖様が、山の木を伐採し、根を掘り返します。
石を取り除いて、その石で石垣を作る。
1代で、最低でも1面の畑や田んぼを作る。
何代もかけて段々畑やライステラスが形成されていったのです。
でも、新しい一つの面の畑や田んぼを作るだけではないのです。
既にある畑や田んぼで作物も作らなければいけません。
先代が作ってくれた畑や田んぼを使って、多くの成果を得るために作物の面倒も見ているのです。
サボってしまうと、お米や野菜などの収穫が少なくなってしまいます。
最悪、虫や急な低温などで全滅だってあるのです。
これって、不動産ディベロッパーと同じではありませんか?
新しく不動産開発を行うだけでなく、既にある不動産の価値向上に努めているのです。
会社の先輩たちが開発してくれた財産を、実りあるものに育てるのも現在の社員の大きな役目です。
併せて、不動産開発を行い、新しい収益のもとをつくるのです。
「不動産ディベロッパーって、どんな会社ですか?」と聞かれたとき、私は「農家と同じだよ」と答えるようにしています。
つまり、不動産ディベロッパーって、「畑や田んぼを開墾して、その後、お米や野菜や果物を沢山、そして味のいいものを作るように農作業する農家」の不動産版って事だと思うんです。
2022年1月21日