テレビのニュースで値上げのニュースをよく見ます。
また、民放などにおいては安売りを行っている店舗のニュースも見られます。
こんなニュースを見て、何か「値上げ=悪、ダメ」といっているように思えて違和感を感じるのです。
安売りのニュースは一見消費者には好ましい情報のように感じます。
しかしながら、小売店が安く販売するためにどのような仕入れをしているのでしょうか。
小売店が優越的地位を利用して納品業者に不当に安く納品させていないか、この点についての検証はされているのでしょうか。
大手の小売事業者はPBブランドとして比較的低価格の商品を提供しています。
しかしその商品も製造している企業があります。
原材料や電気料金などの負担が増す中において製造業者が適正な利益を得ているとは思えません。
あくまでも想像ではありますが、一般論として低価格での納品で適正な利益が確保されているとは考えられません。
消費者に寄り添うニュースのように思える安売りの紹介。
でも、納品業者の従業員やその家族にとっては決して好ましいニュースとは言えず、逆に苦境に追いやってしまっている可能性はありませんか。
いかに多くの視聴者に見てもらうかが民放にとっては関心事でしょう。
安売りが消費者にとって好ましいという、短絡的な図式に私は疑問を持ちます。
ニュースとして取り上げるのなら、どのようにして低価格にての商品提供がなされているかの取材も当然行っているのでしょう。
そこも示した上でのニュースとして報道して頂きたいと思います。
2022年9月26日