不動産コンサルタントのつぶやき

不動産コンサルタントが商業などで思うこと

ここんところのニュース:近畿日本ツーリストの不正

今日のニュースは、近畿日本ツーリストの不正請求。

これは本当にいけない!

 

https://www.knt.co.jp/company/files/20230502.pdf

 

近畿日本ツーリスト 最大約16億円過大請求か コロナ関連事業で | NHK | 新型コロナウイルス

 

地震が発生して、多くの人が食料や寝る場所や寝具がない時に、普段より高い値段で売ったとしたら、どうだろう?

コロナ禍のマスク不足の際に、インターネット上などでマスクの転売があった。

非難されるだけでなく、法規制も実施された。

一時的には利益が出るだろう。

でも、大企業が同じことをしたら、きっと存続できない。

 

企業は利潤を求めて企業活動を行うのは当たり前である。

しかし、企業が活動する社会が崩壊したら、企業そのものも成り立たなくなる。
東日本大震災の時、企業はボランティア的な行動を行った。

あの時に利潤を第一に考えて行動したとすると、非難されたであろう。

そんな企業は社会の中に存在出来なくなる。

社会が危機のときには一層、企業には社会の構成員としての行動が求められる。

加えて、社会貢献としての行動を行わない企業には「不作為責任」が問われる。

会見で社長は「法的な知識の欠如」という言い訳しているが、全く理解できない。
コロナ禍という危機に自社の利潤だけを求めて行動する企業は、社会の構成員としての資格がない。

今回の行為は絶対やってはいけない行為である。

法的な知識が欠如していたのではなく、企業のあり方を近畿日本ツーリスト社内で考えてきていなかったとしか私には思えない。

火事場泥棒のこの行為がどのようなことなのか、普通の感性や判断基準を持っている人ならわかるだろう。
役員は関連会社の役員になるなどもってのほかである。


近畿日本ツーリストとして、この行為をどのように責任を取るのか、近ツーの本当の企業姿勢が問われていると思う。
私は企業のこのような行為が一番腹立たしい。