昨日、私の部屋に一つ、宝物がやってきた。
3週間ほど前、新宿で夜遅くまで、ゴールデン街の飲み友と過ごしていた。
それだけでも、楽しい時間だった。
飲み友が、もう一店行こうと、バーに連れて行ってくれた。
そこは、カウンターしか無いバー。
10人も座れないような店。
欧米系の男性3人と、私たち4人。
それに女性が2人いた。
店内には、いくつかの絵が飾られていた。
女性の一人が描いた絵だという。
飾っているだけでなく、気に入ったら売ってもらえるという。
その中で、林檎の絵が何か気になった。
3号くらいの小さな絵であるが、林檎という世界に住む住人が描かれている。
会社員生活を長くしていると、会社という世界の住人になってしまう。
その世界を変えようとしてなかなか変えられない。
また、会社が厳しい環境に置かれている。
会社から飛び出すのも大きな勇気がいる。
そこそこの待遇と会社内の地位を捨て、自分の力量で新たなところで試すことになる。
何だか、今、私が置かれている状況を表しているように思えた。
林檎の絵を譲って貰いたいと私は言っていた。
なかなか、時間を作れず、やっと、昨日、絵を手にすることができた。
きっと、私だけでなく、生きていく中で、いろんな世界での生活をみんな強いられているのだろう。
作者の描いた意図はどうかわからない。
勝手に絵に自分を重ね、もう一度、自分を見つめ直したい。
もう、残り少ない会社員としての貴重な時間をどう過ごしていくべきか。
自分は何をやりたいのか、見直すこととしたい。
絵を見ながら考えるとするか。