不動産コンサルタントのつぶやき

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読書録 今の私の一押し、「柚月裕子」さん

「本読もうと思うけど、誰か推薦する人いませんか?」

と、もし聞かれたら、

「今の私の一押しは、柚月裕子!」

と言いますね。

 

いつ頃だろうかな?、

柚月裕子って小説家を知ったのは。

たぶん、2013年の「検事の本懐」が、

賞を獲ったことを本屋で見てからだと思います。

 

デビュー作は、

●臨床真理(2009年)

これが、デビュー作!?
と言ってしまった。
小説を書くカルチャー・スクール的への参加がきっかけということ、
東北で生まれ育ち、主婦でしかも40歳を超えてのデビュー、
という経歴だったからです。

 

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正直、そういう経歴を知らずに「臨床真理」を読んでいたらこの1作品だけだったでしょう。

で、本屋で同時に手に入れた「検事の証人」を読んで、やられた。

 

以後、柚月裕子さんのファンになってしまった。

 

記憶に残る作品としては、

「朽ちないサクラ」もその一つですね。

ミステリーの通常のキャストとは違う人間なんです。

まあ、ミステリー作品の登場人物とは、何か違うんです。

性格みたいな感じですかね。

きっと、警察官として採用された、泉を主人公の続編が出るのでは?

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異質な作品としては、「あしたの君へ」ですね。

 社会人になった人に読んでみたい作品です。

人の痛みというか、傷というか、

そういうものを知っている人は、他人に優しくなれるような気がしますね。

家庭裁判所調査官、望月大地シリーズとしてなっていくのではないかな。

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 あと、「慈雨」もいい作品でした。

定年退職した刑事が主人公の作品です。

生きた時間が長いと背負うものも大きくなっていくんですね。

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こういうミステリーもあるかという作品です。

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 正直、「虎狼の血」は単作で終わるかと思いました。

ヤクザ映画化されるような作品ですね。

事実、その後映画化されましたけど。

2作目の「凶犬の眼」は、主人公が独り立ちしてます。

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 やはり、柚月裕子さんといえば、

佐方貞人シリーズですよね。

 

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社会の中を生きて生きていくのは、そう簡単ではないですよね。

私みたいな名も無い市井の者でも、そうです。

自分の思いと、日々の生活の糧。

自分の思いを持ち続けることって、本当に難しいですね。

だから、そういう生き方をしている人を尊敬してしまう。

いや、畏敬の念かな。

自分には出来ない、

「本義を通す」ということ。

いつになったら、私は自分に惑わず、自分のなすことは何か知ることが出来るのかな。

 

作品は、以下のとおりです。 

(●は、私が読了した作品)
 
佐方貞人シリー
●最後の証人 (2010年)
●検事の本懐 (2012年)
●検事の死命 (2013年)
●検事の信義 (2019年)
 
孤狼の血」シリーズ
孤狼の血(2015年)
●凶犬の眼(2018年)
・暴虎の牙(2020年)
 
その他
●蟻の菜園〜アントガーデン〜(2014年)
●パレートの誤算(2014年)
●朽ちないサクラ(2015年)
ウツボカズラの甘い息(2015年)
●あしたの君へ(2016年)
●慈雨(2016年)
●合理的にあり得ない 上水流涼子の解明(2017年)
●盤上の向日葵(2017年)