「本読もうと思うけど、誰か推薦する人いませんか?」
と、もし聞かれたら、
「今の私の一押しは、柚月裕子!」
と言いますね。
いつ頃だろうかな?、
柚月裕子って小説家を知ったのは。
たぶん、2013年の「検事の本懐」が、
賞を獲ったことを本屋で見てからだと思います。
デビュー作は、
●臨床真理(2009年)
正直、そういう経歴を知らずに「臨床真理」を読んでいたらこの1作品だけだったでしょう。
で、本屋で同時に手に入れた「検事の証人」を読んで、やられた。
以後、柚月裕子さんのファンになってしまった。
記憶に残る作品としては、
「朽ちないサクラ」もその一つですね。
ミステリーの通常のキャストとは違う人間なんです。
まあ、ミステリー作品の登場人物とは、何か違うんです。
性格みたいな感じですかね。
きっと、警察官として採用された、泉を主人公の続編が出るのでは?
異質な作品としては、「あしたの君へ」ですね。
社会人になった人に読んでみたい作品です。
人の痛みというか、傷というか、
そういうものを知っている人は、他人に優しくなれるような気がしますね。
家庭裁判所調査官、望月大地シリーズとしてなっていくのではないかな。
あと、「慈雨」もいい作品でした。
定年退職した刑事が主人公の作品です。
生きた時間が長いと背負うものも大きくなっていくんですね。
こういうミステリーもあるかという作品です。
正直、「虎狼の血」は単作で終わるかと思いました。
ヤクザ映画化されるような作品ですね。
事実、その後映画化されましたけど。
2作目の「凶犬の眼」は、主人公が独り立ちしてます。
やはり、柚月裕子さんといえば、
佐方貞人シリーズですよね。
社会の中を生きて生きていくのは、そう簡単ではないですよね。
私みたいな名も無い市井の者でも、そうです。
自分の思いと、日々の生活の糧。
自分の思いを持ち続けることって、本当に難しいですね。
だから、そういう生き方をしている人を尊敬してしまう。
いや、畏敬の念かな。
自分には出来ない、
「本義を通す」ということ。
いつになったら、私は自分に惑わず、自分のなすことは何か知ることが出来るのかな。
作品は、以下のとおりです。