ロシアのウクライナ侵攻が原油高騰などをもたらし、色々な製品・サービスの価格上昇を引き起こしていますね。
それ以前から、人手不足などの要因で物価が上がる傾向ではあったようですが。
その中で一定期間、商品の値上げをしないなどの方針を出している、流通大手もあります。
確かに「価格」は消費行動において大きな判断材料となります。
でも、価格に目が行き過ぎると商品への、ひいては店舗に対する不信感につながる危惧もあります。
先日、ある大手スーパーマーケットで味噌汁を買いました。
味噌と具がパッケージされていて、お湯を注ぐだけで味噌汁の出来上がり。
手軽でよく購入していました。
豆腐、油揚げ、葱などの具を、今日はどれにしようか?
などと選んで、味噌と一緒にお湯で溶かすだけで味噌汁の完成です。
それが先日買ったのが、「これが具なの?!」と目を疑ってしまいました。
葱を選んだのですが、具が本当に少ないのです。
カップラーメンに入っているネギと変わらないのではと思ってしまいました。
(写真を撮った時の具の量は前回よりはるかに多かったです。個々の包装で差が生まれているのかな?)
(これは後日作った、「ワカメ」の味噌汁です)
商品の値上げを避けても、商品の価値がなければ買いませんよね。
まずは商品の魅力だと思うのです。
商品開発の担当者は、目標とした価格に収めるために材料の量や質を決めたのかも知れません。
以前、iPhone SEが売れているという記事を書きました。
bullbull-musao.hatenadiary.com
また、4年落ちのiPhone8の中古価格が堅調との新聞記事もありました。
高機能の商品ではなく、自分が使う機能があればそれでいいと言う消費者も多いのでしょう。
それは、商品の価値を認めた上での話しです。
商品自体に魅力が無ければ、どんなに安い価格でも買いません。
小売店、流通事業者や商品開発の方は、まず魅力ある商品を作るべきではないでしょうか。
目に見える価格で購入の動機付けにして。
でも結果として消費者が商品や店舗を切り捨ててしまっては逆効果です。
「安かろう悪かろう」というイメージがいったん定着するとそれを払拭するのは大変です。
たった一つ商品であっても、他の商品も同様ではないかと思われてしまいます。
仮にある商品を値上げするとします。
その理由を腑に落ちるように消費者に説明することも流通事業者の役割ではないでしょうか。
従業員や仕入れ先の協力会社に負担を強いるなどはもっての外です。
流通事業者や店舗で取り扱う商品の質やグレードが違います。
自分の店舗の商品がそのレベルに達しているか?
ターゲットとする消費者に満足していただける商品か
それを考えることが重要だと思いました。
2022年5月23日